SSブログ

速水御舟 -日本画への挑戦- [アート&デザイン]

10月に千鳥ケ淵から広尾に移転し、新築の建物でオープンしたばかりの山種美術館で新美術館開館記念特別展『速水御舟 -日本画への挑戦-』を観てきました。

20091115 速水御舟.JPG
(1925年、「炎舞」部分、重要文化財)

早くから横山大観や小林古径らの日本画家、安井曽太郎、岸田劉生ら洋画家たちから高く評価された速水御舟(1894-1935)
大正から昭和の時代をたった40年という短い生涯で駆け抜けた天才画家の常に新しい表現に貪欲に挑戦し続けた軌跡をたどった見応えのある展覧会です。

第1章:画塾からの出発
松本楓湖主宰の安雅堂画塾に14才で入塾し、いわゆる修業時代ですが、とても十代とは思えないほどのすぐれた技量です。

第2章:古典への挑戦
日本画の絵具を用いて輪郭線のない油彩画的な質感表現を試みた。
細密描写から琳派の装飾的構成への志向を強めた時期でもあります。

上(↑)の『炎舞』は31歳のときの作品。
焚火をして群がる蛾の様子を観察して描きながらも、蛾はすべて正面向きという計算された構成。

他には「もし無名の作家が残ったとして、この絵だけは面白い絵だと後世言ってくれるだろう」と御舟が語ったという自信作『翠苔緑芝』では、紫陽花の花を描くのに胡粉に重曹を混ぜて立体感を出すという表現が試みられています。

もう一つの重要文化財『名樹散椿』のエピソード。
当初は桜を描く予定だったが、朱色のいい絵具が手に入ったので椿に変更したとのこと。使いたい画材があるから描く題材を決めるという臨機応変さ(効率性)も才能のなせることかも。

第3章:渡欧から人物画へ
ローマ日本美術展覧会の使節団の一員として横山大観らとヨーロッパ訪問した御舟。10ヶ月の間に寄港地の上海・香港も含め、イタリア、ギリシャ、パリ、エジプトなど13カ国48都市を訪れた際に目にした風景・光景の写生画や帰国後に取り組んだ人物画が展示されています。
御舟は、同時代の生活・風俗を描きたいと思ったそうです。

瞬時に特徴をつかむ天才的な観察力とそれをすばやくスケッチできる描写力に驚嘆です。

第4章:挑戦者の葛藤
御舟は自ら確立した作風に甘んじることなく、一作一作異なる技法による挑戦を繰り返しました。
渡欧後は人物画だけでなく、自然の写生から離れたデフォルメに移行。

20091115 速水御舟1.jpg

左:桃花(部分)、1923年 油彩画的な作品
中:牡丹花(墨牡丹、部分)、1934年 
右:芥子(写生、部分)、1934年

同じく10月に新美術館としてオープンしたばかりの根津美術館と同様、今後半年は開館記念特別展が続きます。楽しみ。

【おまけ】
自転車で山種美術館に向かう途中、駒沢通り沿いにミケランジェロのダビデ像を発見。

20091115 PapasCompany.jpg ここはどこ?

Papas Companyの本社ビルらしい。しかし、なぜ?

ランキング参加中。よろしければクリックを→ にほんブログ村 美術ブログへ

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

歩いた歩いた 北参道~表参道 [東京 お出かけ]

今週の勤務は2日だけ!
火・水は人間ドック&脳ドックで身体の総合点検。そして、残った時間は自分へのご褒美、リラックス時間。

ここ数年、同じクリニックを利用していますが、検診の手際の良さもさることながら、宿泊が小田急センチュリーサザンタワーで夕食に豪華なコースディナー付きなのが選んでいる理由。

今回は偶然、友人と一緒だったので夕食も楽しくおしゃべりをしながら、料理をシェアしながらいただきました。

20091117 ディナー2.JPG ワインも進みます

2日目は午前中早々に検査も終了。
クリニックのある北参道から明治通りを原宿方面に歩き始めました。

ふと脇道に逸れ、東郷神社の階段を下りると違和感を感じる小路に出ました。
クレープ屋さんや可愛い洋服が所狭しとディスプレイされているショップが。ついつい左右をキョロキョロする私。朝10時すぎだというのに若い子たちがすでに買い物に来ている。
そうか、ここが竹下通り
地方の方言が聞こえてくる。修学旅行で遊びに来たんだね、きっと。

原宿駅前に出て交差点を表参道方面に折れる。
ショッピングバッグのカラフルなディスプレイが目についた。

20091118 原宿クエスト.JPG 原宿クエストの入口

近くのナイキショップには開店待ちのお客さんが何人も。外国人の姿も結構見られました。へぇー、人気なんだね。

通り過ぎて、太田記念美術館で浮世絵を鑑賞し、いつもの美容室でヘアカット。すっきり。

キディランド脇の道に入っていく。
よく耳にするキャットストリートのはずなんだけど時間のせいか人通りが少なく、お店もこの程度?とちょっと拍子抜け。

さらに小道に入りお目当てのお店へ。

20091118 TinTinShop.JPG TINTIN SHOP

ブリュッセルのタンタン・ショップにも行きましたが、東京のお店限定の商品もあったりしてTINTINワールド全開。でも、今回は何も買いませんでした。

再びメインの通りに戻り、反対側の表参道ヒルズへ。
TORAYA CAFEで遅めのランチとクリスマスディスプレイを楽しんだあとは表参道の交差点を青山通りへ。

北青山のNew Balanceで、以前からネットでチェックしていたスニーカーをお買い物。ご機嫌。
前日、雨の中、近くを歩いていて見つけたゴシック建築の教会。結婚式場だそうです。ヨーロッパの町に迷い込んだかと思いました。

20091117 青山セントグレース大聖堂.JPG 青山セントグレース大聖堂

通りを渡って、南青山の骨董通りへ。
IRIEとアクセサリーショップでも買い物したあとはひたすら歩いた歩いた。

20091118 紫スニーカー&ウォッチ.jpg 
最近の気になる色、パープル

西麻布交差点から外苑西通りへ。
広尾の手前で鉄砲坂・北条坂を上り愛育病院の前で有栖川宮記念公園の裏から新坂を下ると明治通りに出た。
しばらく歩いて四ツ橋を渡ると白金のマンションはすぐそこ。

途中、寄り道をいろいろしましたが、表参道も徒歩圏内ですね。表参道ヒルズには駐輪場もあるようですし、これからは自転車でもっと気軽にお出かけしようっと。

ランキング参加中。よろしければクリックを→ ブログランキング・にほんブログ村へ

nice!(0)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ショッピング

一年ぶりのゴルフ [日記]

今日は会社のかつての仕事仲間と一緒にゴルフのコンペ
朝5時前に起きて栃木県のゴルフ場に向かいました。
きのうの雨とはかわり今日は晴天。ゴルフ日和。

紅葉の中で始球式。

20091120 ホワイトカップGOLF1.jpg 私は影で参加

お腹が空いてお昼はボリュームたっぷり。
まぐろユッケ丼と鴨そばのミニ&ミニのセット。

20091120 大平台カントリークラブLUNCH.jpg 

栃木県と言えば、宇都宮の餃子。一個いただきましたが、パリパリで美味しい。
帰りの高速道路の売店で冷凍の餃子を買って帰りました。

さて、前にラウンドしてからほぼ一年ぶりのゴルフ。(この間、練習まったくせず、反省)
今回も「謙虚に初心者の気持ちで」をモットーに、無理をせず楽しくゴルフすることに心がけたおかげか、結果はまずまず。

前半58、後半60の118。前半最終9ホール目の12、後半ショートホールでの9という大叩きがなければ初の10Xというスコアも達成できたはず。でも、“たら、れば”は禁物ですね。
今日の収穫はショートホールでのバーディと、ドラコン賞ニアピン賞

うれしさのあまり、ブログに書いちゃいました。

ランキング参加中。よろしければクリックを→ ブログランキング・にほんブログ村へ

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

Pleats Please Cosmic Rocket [定番 PLEATS PLEASE]

11月販売のプリーツの中で私のお目当てだったのはCosmic Rocket

‘FLYING’が2009秋冬のテーマ。
今回のシリーズは、ロケットのボディからメタリックな輝きをイメージした、光沢感のある素材をツイスト加工したシャツのバリエーションです。

4デザイン、7色(黒・白・ゴールド・シルバー・茶・ピンク・クリーム)の中から私が選んだ2点。

ゴールドのプルオーバー
20091114 Pleats CosmicRocket1.jpg

黒のシャツ。胸のリボンがデコラティブ。
20091114 Pleats CosmicRocket2.jpg

襟元を開けてアクセサリーをのぞかせてもいいし、こんなふうにジャケットとして重ね着してもいい感じ。

20091114 Pleats CosmicRocket3.jpg

ランキング参加中。よろしければクリックを→ ブログランキング・にほんブログ村へ

タグ:Pleats Please
nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ファッション

ジェイン・オースティン 秘められた恋 [シアター&シネマ]

日比谷TOHOシネマズ・シャンテ『ジェイン・オースティン 秘められた恋』を鑑賞してきました。
(原題『Becoming Jane Austen』、2007年、イギリス映画、2時間)

20091111 ジェイン・オースティン.JPG

イギリスの女流作家、ジェイン・オースティンの激しくも実らなかった恋愛を描いた映画。

18世紀から19世紀のイギリス、ハンプシャーの中流社会が舞台。
貧しい家庭の8人きょうだいの7番目の子供として育ったジェイン。両親は財産があり家柄もいい地元名士の甥っ子ウィスリーとの結婚をのぞんでいるが彼女は気が進まない。
そんな時、ロンドンで法律を学ぶハンサムな青年、トム・ルフロイと出会い、次第にひかれていく。いつしか二人は恋に落ち、駆け落ちをしようと行動に移したが…。

愛し合っているのに結ばれない恋、というストーリーに以前に見た映画『ある公爵夫人の生涯』を思い出しました。

十代の頃から小説を書き始めたというジェイン。
「高慢と偏見」「分別と多感」「ノーサンガー僧院」などの小説を書いた作家とのことですが、私はどれも読んだことがありません。
文学少女とはほど遠かった私。。

ランキング参加中。よろしければクリックを→ ブログランキング・にほんブログ村へ

nice!(0)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

ロートレック・コネクション [アート&デザイン]

渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムで開催初日にロートレック・コネクション 愛すべき画家をめぐる物語』を観てきました。

20091110 ロートレック・コネクション.jpg
(1892年、リトグラフ「歓楽の女王」部分)

リトグラフ、ポスター画家として有名なアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1864-1901)
彼自身の作品と彼が師と仰いだ画家たち、影響を与えた先達たちの作品が展示されています。

Ⅰ 画学生時代-出会いと影響-
師ルネ・プランストー、フェルナン・コルモン、ポン=タヴェン派のポール・ゴーギャン、エミール・ベルナール、ポール・セリュジュ等

II モンマルトル-芸術の坩堝-
テオフィル=アレクサンドル・スタンラン、アンリ=ガブリエル・イベルス、ジュール・シェレ、ルイ・アンクタン等

III 前衛集団の中で
ナビ派のピエール・ボナール、モーリス・ドニ、エドゥアール・ヴュイヤール、フェリックス・ヴァロットン、アルフォンス・ミュシャ等

19世紀末のパリのカフェや歓楽街の雰囲気が漂ってくるような会場です。

【おまけ】
東急文化村のクリスマスツリー

20091110 Bukamuraツリー.jpg

ランキング参加中。よろしければクリックを→ にほんブログ村 美術ブログへ

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

西洋菓子 しろたえ [レストラン&フード]

赤坂見附駅に近く、一ツ木通りに面した場所にあるのが西洋菓子 しろたえ 赤坂店

友人とランチのあとのティー&ケーキ。
ケーキは入口のショーケースにたくさん並んだ中から選びます。
大きさは小さめ、値段もリーズナブル。

20091110 しろたえ.jpg

私はクープ・ド・マロンと北欧紅茶セーデルブレンド、友人はガナッシュを注文。

ケーキ、期待が高かっただけに普通の味でちょっと残念。
レアチーズケーキとシュークリームが評判ということをすっかり忘れていました。次回は忘れずに。

店内はクラシックな木目調の落ち着いた雰囲気。だけど狭くて女性客(平均年齢60才代)でいっぱいの空間にはおしゃべりの声が反響していました。

ランキング参加中。よろしければクリックを→ にほんブログ村 グルメブログ 今日食べたものへ

タグ:赤坂 ケーキ
nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。